こんにちは。網野智世子です。
先日ご紹介しました、
「網野式・動詞フォーカスフランス語入門」
にご質問を頂きましたので、
お返事をさせていただきます。
▼ご質問
網野式・動詞フォーカスフランス語入門の教材に
興味があるのですが、
内容や構成はどのようになっているのでしょうか?
よろしければ教えていただければありがたいです。
■ご回答
本書の内容としましては、
以下のような構成になっています。
【導入部】
(フランス語を初めて学習される方向けに、
学習方法のご提案や基礎の解説)
[本教材の学習方法のご提案]
第一編 文字と発音
~フランス語の音の波 に適合するための綴りと発音の規則~
Aフランス語のアルファベ[alphabet]
Bフランス語の発音規則 ~日本語ネイティブが注意したい事項を中心に~
第二編 基本文法編:動詞基軸で わかる・話せる・書ける!
【基本編】
(フランス語初級文法を「動詞基軸」で
とらえなおした文法と例文の学習)
序 章 センテンスの全体像をおおまかに把握する
第1章 動詞(1) 直説法現在形・近接過去形・近接未来形
第2章 動詞(2) 直説法複合過去形:「完結した過去」
第3章 動詞(3) 直説法半過去形:中途「半」端な「過去」
第4章 動詞(4) 大過去形
第5章 動詞(5) 直説法単純未来形・前未来形 ~確実でない未来と、未来完了の形~
第6章 動詞(6) 動詞を使った仮定表現:仮定文と条件法
第7章 動詞(7) 話法と時制の一致
第8章 動詞(8) 原形
第9章 動詞(9) 接続法
第10章 動詞(10) 現在分詞とジェロンディフ
復習エクセサイズ
動詞以外の品詞/文法事項
第11章:名詞・冠詞
第12章 所有表現・指示表現:動詞のオブジェクト=名詞・代名詞の属性を示す言葉
第13章 形容詞:名詞=「動詞のオブジェクト」の性質や状態を表す言葉
第14章 不定形容詞・不定代名詞
第15章 目的格人称代名詞:動詞のオブジェクトの代名詞
第16章 疑問代名詞・疑問副詞・中性代名詞: 「誰が・何が・どれが」/「いつ・どこで」-
「何をする」=動詞の主体・状況を問う言葉; 「動詞」の前に置く前出事項「それ・その人・そのこと」
第17章 関係代名詞:センテンスの主動詞が示す内容を 具体的に述べる節・句を導く言葉
第18章 前置詞:動詞のオブジェクト=名詞に付属する言葉 (+多くの場合、動詞を補助しつつ名詞に付属する言葉)
第19章 副詞:主に動詞を修飾する言葉
第20章 比較表現-動詞で表された「状態」の程度を 形容詞・副詞の
第21章 条件法・接続法をとらない従位接続詞による複文 ~仮定・理由などを表せるようになる~
復習エクセサイズ
【実践編】
(あいさつや日常的な会話、旅行などで使える易しい会話表現を、
ゲーム感覚での1つ1つ穴埋めや文字並べ替えなどの
エクセサイズ形式にしました)
第三編 実践編:動詞基軸で基本会話表現を身につける!
Aあいさつ
B最初の応答・呼びかけ表現
C義務・必要性・依頼・許可を求める表現
D質問表現・困った時の表現
E自己紹介
F日本を紹介する
G感情表現
[解答編]
[おわりに]
カバーしている内容は少し詳し目の
初級文法といった感じですが、
「フランス語を動詞基軸でとらえる」
ことを徹底している点に特徴があります。
また、サイトでも述べていますがフランス語は
センテンスの中での語順が厳しく決まって
いることから、
どの単語がどの品詞にあたるかを識別することが
重要になってきます。
そこで、テキストでは動詞につきましては
「色分け表示」
を行っています。
この色分けにより、
動詞をはじめとした
「識別能力を身につける必要がある品詞」が
認識しやすくなっています。
また、もちろんフランス語の例文や単語に
つきましては、
フランス語ネイティブの音声ファイルが
付属しています。
これにより、テキストを持ち歩かない場合でも、
通勤電車や車の中、お部屋などでフランス語の
ネイティブ音声を聞くことができます。
文法の説明事項はトータルでは
ラジオ講座入門編や市販の入門書のカバーする範囲と
それほど変わらないのですが、
構成を明確に「動詞基軸」にしています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まず、基本文型にあたる動詞関連の章を
前半に置いています。
基本編でひととおり、
おおまかにでも文法と易しい文を
理解できるようになった段階で
最後の実践編に進み、
旅行会話などの会話表現集に載っているような
実用的な会話を学習して頂きます。
この段階では、
実際の会話場面を想定しながら学習が
できるので、かなり楽しく学習して
いただけるかと思います。
ちなみに、
私自身の経験からも
会話表現が訳つきで並んでいるだけですと
「日本語訳を見ただけで理解した気になってしまう」
おそれがあります。
そこで、考えながら身につけて頂けるよう、
すべての表現例が問題形式になっています。
単語はなかなか1回では覚えられないので、
重要な単語については、
あえて同じ単語の問題が繰り返し
出てきたりするように工夫してあります。
最後の会話表現エクセサイズまで学習して頂ければ、
フランス語の基本は確実に身につけられるでしょう。
もっとも、どの言語の学習でもそうですが、
単一の教材の限られた例文・問題演習だけをやるよりは、
ひとつ「基本書」のようなベースを決めた上で
他の学習素材にも少しずつあたってみていろいろな
文や文章に接触することをお勧めしています。
「動詞フォーカス」を基本書として頂く場合は、
お手持ちのフランス語教材を時々読み(聴き)直してみると、
新たな発見があったり、覚えやすくなったりすると思います。
(文や文章を読む場合は、
少なくとも動詞や動詞句に色をつけることをお勧めします。)
以上ご回答でした。
ご参考にしていただければ幸いです。
■網野式・動詞フォーカスフランス語入門
(期間限定特典付き)
網野智世子