こんにちは。
網野智世子です。
前回のメールでは、
効率よくフランス語を身につけるための【3つの極意】
のうち1つ目の極意を書かせていただきました。
今回は2つめの極意を公開させていただきます。
■極意その2
【SVOベースの短めの文を「動詞から」組み立てる練習をする】
これは、動詞の語彙と活用を身につけ、
フランス語らしい表現ができるようになることが目的です。
まずは、旅行会話の決まり文句のような10ワード以下の単文を、
(1)動詞、
次に
(2)主語(疑問詞を含みます)、
その次に
(3)動詞との関連が強い言葉(副詞や、目的語など)
といった順で「動詞を起点に」組み立てる練習を
してみましょう。
例を挙げてみます。
(フランス語がまったく初めての方は、
現時点ではイメージだけ掴んでいただければ大丈夫です)
例1:「(その場所まで)歩くとどのくらい時間がかかりますか?」
Il faut combien de temps a pied ?
・・・このセンテンスを、(combien, Il, pied, a, temps, faut, de)
などのように単語をばらばらに書き出してみてから以下のように組み立ててみます:
(1)「動詞」はfaut (「~しなければならない」を表す無人称構文の
動詞falloirの直説法現在3人称単数)
(2)「主語」はここではIl (イル:英語のitにあたる)
(3)「動詞との関連が強い言葉」はまず「どのくらいの時間」]
を表すcombien (ないしcombien de temps),
そして「歩いて」を表すa pied
→主語が最初、動詞はその直後ということでIl fautで始める。
→「どのくらい(の時間)」を次にもってくる: combien de~ の言い方
→「歩いて」を表すa pied
例2:「荷物を預かってもらえますか?
Vous pouvez garder mes bagages ?
(1)「動詞」はpouvez (能力・可能を表すpouvoirの直説法2人称複数現在)及び
garder(英語のkeepに似た動詞、ここでは「保管する/預かる」を表す)
※pouvoir+動詞の原形 という形です。
(2)「主語」はVous (「あなた」にあたる丁寧な2人称→文法上は2人称複数ですが、
ここで指す相手は単数です)
(3)「動詞との関連が強い言葉」は動詞garderの目的語のmes bagages(私の荷物)
→主語Vousを最初に、動詞はpouvoir+garderの形を認識してpouvez garderの順にもってくる。
→目的語にあたるmes bagagesをそのあとに続ける。
現時点では難しく感じるかもしれませんが、基本がわかれば比較的
すんなりと頭に入ってくる内容ですので、ご安心くださいね。
学習が進んだあとで、このメールを読み返してみるととても
多くのことに気づけると思います。
それでは次回は、最後の【極意その3】をお送りさせて
いただきますね。
網野智世子