こんにちは。
網野智世子です。
フランス語を学ぶときは、
名詞が目に入ったら
「この名詞は、どういう動詞の目的語になるか」
ということを意識することをお勧めします。
つまり、動詞を主役と考えて、
この名詞はどのような主役と相性がいいのか、
ということを考えるわけです。
今までとはまったく違うアプローチ方法だといえますね。
ではいよいよ、動詞に主眼をおいた学習方法によって、
効率よくフランス語を身につけるための方法を
【3つの極意】として公開させていただきましょう。
■極意その1
【動詞基軸で文法をしっかり身につけ、動詞優先で単語を覚える】
これは、以下の2点に集約されます:
【1つ目】
文法(いろいろな文法項目、学ぶことがら)を、
(1)全体(センテンス)
↓
(2)中心(動詞)
↓
(3)周辺(それ以外の部分)
の3つのカテゴリに分けて考える。
通常の入門書は(1)~(3)の事項を
ばらばらに扱っています。
そのため、通常の入門書を使用する際は、
目次や各章の見出し部分を、
これらのいずれにあてはまるか項目分けして、
(1)に関する項目→(2)に関する項目→(3)に関する項目の
順番を意識して学習することをお勧めします。
現時点でその項目分け作業が難しく感じるとしましたら、
ひとまずは入門書の構成通りに学習を進めて、
ひととおり学習し終えてからそれを行っても結構です。
ただ、初期段階からでも、
ある文法項目が(1)(2)(3)のどれに
あてはまるかについては意識するようにしてください。
たとえば、”avoirとetre”とか、
「直説法半過去」などについてでしたら、
それらは(2)にあてはまります。
(まだフランス語の文法がわからない方は
イメージだけつかんで頂ければ大丈夫です)
また、unとかune, leとかlaなどの
「冠詞」の話は(3)にあたります。
さらに、
「疑問文」や「感嘆文」などについてでしたら、
(1)にあてはまることになります。
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【2つ目】
単語については、重要動詞の活用形を、
やさしい会話表現や作文を通して覚える
このことは、
これからのフランス語学習で常に意識して
頂きたい部分です。
と言いましても、闇雲に覚えることは大変ですし、
お勧めしません。
まず最初は、
直説法現在と複合過去の活用形だけで結構です
(日常会話で出てくる動詞はこれらで8割がたを
占めるともいえます)
なお、フランス語では、発音が同じでも
人称によって綴りが違う場合が多いので、
どんなやさしい文であっても音読しながら書き取るか、
音声を手で書き取る練習をしたほうがよいです。
(例:「住む」を表すhabiterの直説法現在は、
j’habite, tuhabites, ilhabite, ilshabitentの
4つの形のいずれも「アビットゥ」と発音されます。
しかしtu(2人称単数)とils(3人称複数)では綴りが違いますよね)
まずはこの「極意その1」をはとても重要ですので、
最低3回は読み返してみてくださいね。
網野智世子