6. 動詞に強くなる方法とは?

こんにちは。
網野智世子です。

前回のメールに続き、

「動詞に強くなる」

とはどういうことかを
考えてみましょう。

まずそれは、
動詞の語彙力(ごいりょく)を強化すること
を指します。

「語彙力」には、
単に「attendre = 待つ」などと
日本語訳を覚えることだけでなく、
それぞれの動詞の語義(複数の場合は出来る限り
すべての語義)と、
語義ごとの語法をしっかり身につけること
を含みます。

フランス語の動詞でいえばまず
「自動詞か、直接他動詞か間接他動詞か・・・」
という区別が重要です。

これが区別できていないと、
文法がわかるわからないのレベルではなく、
「フランス語が話せる」ようにはならない
といっても過言ではありません。

また、
英語同様フランス語動詞でも
「何を主語にとるか(人をとることができるか、
物・物事をとるか、両方OKか、また主語となる言葉は
限定されているか等)が大切です。

さらにフランス語の場合は、
関係代名詞que(英語でいうthat)に続く
「従属節」の中の動詞が「直説法をとるか、
条件法や接続法をとるか」という問題もあります。

・・・
と言っても、今この段階で上記のようなことを言われても
「???」
となるかと思います。

でも、大丈夫です。
現時点ではわからなくても、
これらは動詞に注力した方法で
学習していくうちに、
自然に身につくものです。

また、フランス語でこの問題をクリアできれば、
イタリア語・スペイン語などの他のラテン系言語、
さらにドイツ語など「接続法」をとる他の言語にも
応用できます。

・・・とはいえ、
これを読んだだけですと「それだけ?」と
思われるかもしれません。

「語義や語法をマスターするというなら名詞だって
形容詞だって副詞だって同じ、
というか動詞だけに限ったことじゃないじゃないか・・・」と。

しかし、私たち日本語ネイティブは、
いろいろな意味で「動詞」を特別視する必要がある
と私は考えます。

それは、
私たちは母語とする日本語の特徴ゆえに、
「動詞」に特に弱いからです。

そして、

日本語は、
世界の(文字を持った)言語の中でも
最も動詞の地位が低い言語だから

と言えます。

それゆえ、
私たち日本語ネイティブは端的にいえば
「動詞に弱い」ため、
これがともすれば英語をはじめフランス語、
そしてそれ以外の言語を学ぶ上で
ハンディキャップとなります。

私たちが日本語を母語としていることで
どういう影響を受けるのか、

それをよく理解していないと

「フランス語を勉強しているのにいつまでも上達しない」
「XX語は何年もやっているけどいまいちうまくいかない」

という悩みを抱え、
そしてその原因も分からずに、
得られるはずの有形無形の財産を得ることなく
人生を終えてしまう・・・

ということになりかねません。

網野智世子

網野式・動詞フォーカスフランス語入門【ネイティブ音声付き・メールサポート付き】~本物のフランス語を身につけたい方へ~

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