2. 自称フランス語もできる人に

こんにちは。
網野智世子です。

前回のメールでは、
私が効率的に英語・フランス語その他
多言語を短期間で習得できたのは、

「動詞」を活用したから、
ということを書かせていただきました。

私は現在、多言語で翻訳や語学教材執筆、
語学指導などの仕事を行っています。

行政書士資格を持っていることもあり、
当初は法律関係の書類の翻訳からはじまりました。

現在では多くのお取引先会社より幅広い分野の
翻訳業務をお受けしています。

現在、プロ翻訳の業務を行っている外国語は10ヶ国語です。

さらに、動詞に着目した語学習得の可能性を探る目的もかねて
約40ヶ国語ほどの外国語を並行して学習・研究しています。

その一方で、個人的な話に移りますと、
肢体不自由児の小学4年生の長女を筆頭に
小学2年生の次女、保育園の年長の長男、
同じく年少の三女の合わせて4人の子供の世話に
追われる毎日です。

翻訳業務をしながら、新言語の研究をしながら、
家事をしながら、子育てをしながら、
毎日家中誰か飛び回り、大変な状況です(笑)。

また、昨年の春から文武両道を目指して(!?)
地域のママさんバレーチームに入りました。
(中学・高校では一応バレー部に入っていました・・・。
ちなみに左利きで、サーブやアタックも左打ちです)

見た目は決してバイタリティに溢れているというわけではなく、
子育てに苦労する不器用な母親ですが、
「多言語習得を目指せることや、それを活かせる仕事ができること」
に大変感謝しています。

多言語にかかわっている・・・
といっても、

実は留学経験もなく、
海外は短期間の旅行しか行ったことがありません。

しかも、
旅行で行ったことがある国もほぼ全て英語圏のみです。

そのため、かつては

「外国に住んだり留学したりしなければ、
外国語は身につかないだろう・・・」

と思い込んでいました。

大学在学中に司法試験受験などを思い立ったこともあり、
外国語の勉強などは「贅沢」の部類でした。

フランス語についても、大学1・2年の第2外国語で少し学習し、
その後何度か思い立って挑戦したのですがそのたびに挫折していました。

周囲にいた「フランス語が話せる人」はみなフランス語圏の
帰国子女か留学経験者ばかりだったので(今から思えば、
学生の段階では同年代に「大人になってからフランス語を
身につけた人」がいないのも当然だったのですが・・・)

そういう人でなければ身につかないだろうという、
勝手な「閉塞感」 を持ったりもしていました。

しかしその後、30歳になった頃に、
司法試験をあきらめたあと、
どうしても何かしなければ、
ということで英語が身につきました。
(その際に「動詞」に着目した学習法を
発見したのです)

そして同じく30歳のとき、
行政書士の試験勉強中に実務家講演会で

「行政書士業務では、スペイン語とポルトガル語が使える」

と聞いたことがきっかけで、その2言語の勉強を始めました。

「国内でも仕事で使える!」
という明確な動機づけがあったことや、
英語力アップによって英語からのアクセスが可能になっていた
こともあって、スペイン語とポルトガル語は始めて
7、8ヶ月くらいで日記が書ける程度の力がついていました。

それでもフランス語はその時点では

「頭の容量が足らない」
(この感覚ははっきり覚えています・・・)
感じだったのですが、

2002年6月のサッカー、
日韓ワールドカップの開幕戦(セネガル-フランス戦)
がきっかけで私は
「自称フランス語もできる人」に変わりました(笑)。

というのも、そのとき
旧仏領の西アフリカの小国セネガルが、
「宗主国」でもある1998年大会優勝国の
フランスに勝ってしまったのを見て、

なぜか
「フランス語をやろう!」
という意欲がわきあがったのでした。

試合の後、その頃英語で書いていた
「行政書士業務紹介レジュメ」(自分の営業用)を
勢いでフランス語で書いてみたら・・・

「なんだ、書けるじゃないか。」

その後、発達の遅い長女の子育てや度重なる(^^;)出産、
赤ん坊の世話などで四苦八苦しながら、
取引先会社さんからの多言語翻訳受注などを経て、
仕事で使うことができる外国語は10ヶ国語くらいになりました。

そんな中、取引先会社からの依頼で英語勉強法教材を
作成する機会に恵まれました。

教材を作り、その後のユーザーサポートで質問に
答えたりする中で

「動詞をキーワードにした語学習得の秘訣」

が明確にまとまってきました。

すなわち、私からみて、外国語を習得する秘訣は
1.その言語の動詞に強くなる(語彙を身につける)こと
2.「動詞を軸にして」その言語の文法・表現を学ぶこと
そして、
3.その戦略のもとにその言語の話者と積極的にコミュニケーションをとること

この3点に集約することができます。

・・・言語における「動詞の大切さ」を悟った一番のきっかけは、
当時私が自分のブログに毎日アップしていた多言語日記でした。

多言語で日記を書こうとするといろいろな言語の辞書を
引きまくることになります。

この作業の中で、
「特に頻繁に辞書を引く単語がある・・・」
ことに気づきました。

それは、「いつ」という時間に関係する副詞(あるいは副詞句・副詞節)
の表現と、
「なにをする・した」つまり動詞の語彙や活用形についてでした。

・・・と、
ここまででかなり長くなってしまいましたので、
次回につづきますね。

網野智世子

網野式・動詞フォーカスフランス語入門【ネイティブ音声付き・メールサポート付き】~本物のフランス語を身につけたい方へ~

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